いつまでも、大志を抱け

久し振りに大学時代の友人に会った。

卒業後東京のIT企業に2年勤務し、

その後シンガポールに渡り2年。

この秋からはカナダで就職先を見つけ

また新たな場所で更なる経験を積み重ねるという。

 

大学で一緒に勉強をしていた頃から

常に上を目指し努力家だった彼女。

数年振りの再会だったけど、

全く変わらない彼女のパワーに圧倒された。

かっこいいと素直に思った。

日本では、終身雇用の価値観がまだまだ強いせいか、

なぜだか1社に勤め続けることが良いとされる。

だけど、日本以外の国ではジョブホッピングは当たり前。

むしろ、転職を繰り返すことで自分のキャリアやスキル

市場価値をどんどん高めていくことが当たり前。

彼女もその一人だ。

これからどうなるんだろうと漠然とした不安を抱ながらも

それでも決して現状に甘んじることなく、妥協することなく、

常に高みを目指し、果敢に挑戦を続けている。

その結果がいま彼女の目の前に広がっている可能性だと思った。

 

歳のせいにはしたくないけど、ある程度年齢を積み重ねると

少しずつ不確実性やリスク避けようとするようになる。

結婚をすればその傾向はさらに強くなり、

攻めるよりも、守りに入りがち。

そんな今のわたしに、彼女の生き方は眩しかった。

 

もっと自由で良いんだと思えた。

働く場所やできることに制約をかけているのは、

ほかの誰でもない自分自身。

自分の可能性に蓋をするも、

その可能性を信じて小さな箱から飛び出すも、自分次第。

「会って元気がでる人」って、きっと後者だ。

自分がやりたいことが明確で、それを実現してやるんだと

実現するだけの力があるんだと、自分自身を信じている人。

失敗を恐れずに果敢に立ち向かっている人。

私は、この残りの人生で何を成し遂げたいだろうか。

どんなことをやりたいだろうか。

野心なんて言えるほど大きな志は持っていないけど、

自分の中の小さな炎は、まだ消えずに持っていたんだと気付けた夜だった。